創業明治四十三年「ちぐすや商店」



◆ 金山寺味噌の歴史
紀州金山寺味噌の由来については諸説ありますが、なかでも有力とされているのが和歌山県由良町にある興国寺へ伝わったとされるものです。
鎌倉時代 建長元年(1249年)に宋(今の中国)に渡った法燈国師が「径山寺味噌」を日本に持ち帰り製法を伝えました。法燈国師は由良町の「興国寺」を建立した僧、覚心のことです。その後、交通の便も良く、また水質が味噌醤油の製造に適していたという湯浅町やその他の地域に伝えられ、以来親しまれてきたとされています。
 
◆金山寺味噌とは
紀州金山寺味噌は、温かいご飯に添えたり、お酒、ビールなどの肴にと、重宝されてきた、そのまま食べるお味噌です。つまり調味料として用いるのではなくて、「おかず」「常備菜」として考案された言わば保存食です。
日本のお味噌の中では珍しく「米、大豆、裸麦」の穀物原料すべてに麹(こうじ)を附け、それに白瓜・茄子・生姜・紫蘇など種々の野菜を漬け込み、長期間保存食品として機能する、大変画期的でしかも廉価な、庶民の食卓の常備菜であります。
古より伝えられてきた製法を守り、「素材(原料)」、「製造工程(仕込)」「全量麹」などにこだわり、昔ながらの美味しい紀州金山寺味噌づくりを継承しております。

(紀州味噌工業協同組合HPより)